2024年09月30日

銅高騰、狙われる太陽光発電所,法の未整備つき容易に売買,保険業界も困惑,発生保険金100倍超の会社も

2024/9/29 南日本新聞

銅の価格高騰に伴い、太陽光発電所の送電用ケーブル盗難が急増している。
鹿児島県内では大隅半島で被害が多発し逮捕者も相次ぐ。人目につきにくい場所にある施設が多く屋外のため狙われやすい。被覆のない銅線類は買い取り時の本人確認が法的に義務付けられておらず、法整備を求める声も上がる。


肝付署などは8月上旬、窃盗などの疑いで電気工事業の男(34)を逮捕=同23日付で起訴=した。起訴状などによると、有刺鉄線や金網フェンスを切断して志布志市の発電所に侵入。
銅線ケーブル約20メートル(時価約20万円)をニッパーで切り、車で運び出したとされる。銅線は売却されていた。

9月中旬にも、少年2人が曽於市の施設で銅線ケーブル数十本など(時価約134万円)を盗んだ疑いで逮捕された。同施設は複数回被害に遭っており、曽於署が関連を調べている。

肝付署によると、大隅半島の各署が1月から9月10日の間に26件の被害を認知。

太陽光発電協会(東京都)によると、銅価格が急騰した2021年ごろから北関東や名古屋市で被害が増えた。
犯行は組織的で計画的だ。地図アプリで立地を確認し防犯設備や搬出経路を下見した上で夜間に実行するケースが目立つ。
ケーブルが地上に露出しない地下埋設配管の導入や、草を刈り死角をなくすなど対策を紹介している。



bouhantaisaku at 14:37│ 防犯 
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