2007年07月22日

木造住宅に被害集中、低層に共振「キラーパルス」が影響

新潟県の今回の地震で倒壊した家屋の多くは古い木造住宅。被害が集中した新潟県柏崎市は、木造家屋に被害を及ぼしやすい特徴的な地震波に襲われていた。

筑波大学大学院構造エネルギー工学専攻の境有紀・准教授は、防災科学技術研究所が公開する地震の波形を解析。その結果、柏崎市では、揺れの往復に1〜2秒しかかからない、比較的短い周期の地震波が多く観測された。

この周期の地震波は「キラーパルス」と呼ばれ、低層の木造家屋と共振し、家屋の倒壊を招く。阪神大震災で壊滅的な被害をもたらした地震波として知られ、その後、2004年の新潟県中越地震、今年3月の能登半島地震でも観測された。

一方、東京大学地震研究所の纐纈一起教授の解析では、周期1〜2秒の地震波に加え、2〜3秒という長めの周期を持つ地震波も検出されている。纐纈教授によると、低い建造物でひびや緩みなど細かな破壊が進むと、2〜3秒の周期の地震波も建物と共振しやすくなる。
纐纈教授は「地震の揺れで壊れ始めた木造住宅に、2〜3秒周期の地震波がとどめを刺し、さらに倒壊被害が広がった」と見る。

7月17日 読売新聞


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